ケータイ小説 野いちご

一ノ瀬くんの寝顔が可愛すぎてつらい。

波乱の同居生活スタート!
みんなには秘密




とうとうこの日が来てしまった。

朝の挨拶を交わしながらクラスメイトが教室に入ってくる中、私は自分の席で顔を手で覆っていた。


数十分前、お母さんたちに見送られ家を出た。

今日から約一ヶ月帰らないことになる家を見上げ、涙が出そうだった。

あまりにも不安過ぎて、何度両親に「私も一緒に行きたい!」と言いそうになっただろう。


ふたりはそろそろ家を出て空港へと向かっている頃だ。

しばらく日本にいないと考えると、更に不安は増した。

仕事だから仕方ないけど、お父さんがもうちょっと生活能力のある人だったら、お母さんもついていかずに済んだし、私も一ノ瀬くんの家で厄介になることもなかったのに。


ついそんな恨みが出てしまい、お父さんに食後のコーヒーをいれてあげなかったり、お風呂のバスタオルを出してあげなかったり、小さな意地悪をしてしまった。

< 59/ 317 >