中村美優。
女嫌いの俺でさえ、お前を見た時は驚いた。
まさに美少女。それは認める。
だが、俺はお前を認めない。
女は皆一緒だ。俺たちの顔や地位しか見てない。
ギャーギャーうるせぇ。
吐き気がする。

でも、心のどっかで、こいつは何か違う?と思った。
そして、幹部室をでていこうとする美優の腕を無意識に掴んでいた。

ああ、もういい。美優お前の事少しだけ認めてやる。

そう思った時、美優が龍雅さんの妹だと分かった。
龍雅さんから妹の話を聞いた時、正直複雑な思いを抱いた。俺は女嫌い。だから龍雅さんの妹を救えるのかと。

でも、その妹が美優だと分かった今、俺は美優を闇から救いたいと思った。