———ガラスなのに、素朴でどこか温もりが感じられるんです。

こちらをひたと見つめて、一言も聞き逃すまいとするような七村圭介(ナナムラ ケイスケ)の視線に、戸惑いと緊張をおぼえつつ、一花(イチカ)は懸命に言葉を続ける。

さてどうして彼にプレスガラスの説明なんかすることになったんだっけ、と思いながら。