ケータイ小説 野いちご

暗黒王子と危ない夜【after】

緊急事態










「おい萌葉。助けろ、七瀬がやべぇぞ」




放課後、荷物をまとめていたら、みかんジュースを持った三成が目の前に現れた。




「やばいって、一体なにが……」


とたんに不安が襲ってくる。





「あいつ今、職員室に呼ばれた」

「職員室? どうして……?」




まさか、この前の出来事が学校にばれたとか……?






「成績悪すぎて進級が危ういんだと」

「ええっ」



とりあえず身の危険が心配される状況でなかったことに安心しつつも、これはこれで由々しき問題。





「まずは次の中間で平均点いかねぇと、3年になれねぇな。この前までサボりまくってた挙げ句、あいつ勉強しねぇから……」




そうだ。今までの本多くんは学校には来ていても、授業に出ないことが多くて、出席点がほとんど取れていない。


せっかく学校に戻ってくることができたのに。




「一緒に3年生になれないなんて、絶対やだ……」


「だろ? だからお前にこれをやる」



三成がめずらしく肩に掛けるタイプのカバンを持っているな、と思ったら、それをドンとあたしの机の上に置いて。



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