ケータイ小説 野いちご

後悔

2章



それからは真央の家に居候することになった
私は仕事の合間を縫って自宅の私物を
真央の家に運んだ


玄関に置いた携帯をどうしようか迷ったが
「連絡とれないと最悪家に入れないかもよ」
と、家主が言うから持ってきた


携帯を充電して電源をつけてみると
彼からの着信履歴が7件もあった
日付をよく見るとあの日の朝に5件
それ以降も毎晩着信がある

電話にでる勇気はないけど、嬉しい
そう思う私はきっととても狡くて
とても嫌な女なんだろうな


今日も20時頃に電話がかかってきた
真央の家のリビングでテレビを見ながら
2人でお酒を煽っている時だった


「出なくていいの?」
真央が聞いてくる

「うん、どうしようもないし…」
2人の間に沈黙が流れる

しばらくすると着信がやんだ
私はため息をついて携帯を見ると
やはり彼からの着信だった

仕事用の携帯にかけてこないくらいには
分別のついた彼でよかった
そちらだとどうしても出なければいけない


「慶はどうしたいの?」

「…どうしたいんだろね」
携帯を机の上に置いて答える

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