──────とあるカフェ『Clover』 「っ……うっ………」 「ほらほら、もう泣かないの」 そう言って雪乃は、私の背中を優しくさすってくれる。 「どう?落ち着いた?」 「うん……いつも、ごめんね?ありがとう」 「よしよーし、いい子いい子!」 今度は、私の頭を犬を触るかのように撫で回してくる。 「ちょ、もう、やめてよー笑」 「良かった、笑えるじゃん! 泣いてたら、ここの美味しいケーキだって不味くなるんだから、ね?」