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隣人はクールな同期でした

第3章:再会とは酷なモノです。
わだかまり


「成長したんだなって嬉しくも思うし
 さっそく一緒に仕事が出来たのも楽しかった。
 ありがとうな」


陽向さんはそう言って
握手をと手を差し出した。


「…いえ、こちらこそ
 ご指導・ご支援を
 ありがとうございました」


この人がいたから成功したというのは事実。
悔しいけど、さすがだなって痛感もした。
だから素直にお礼を言って
彼と握手を交わした。

まぁ…
二度と2人きりはイヤだけど。


「セツナ…手が熱い。
 熱、あるのか?」


手を握っただけで
そう捉えますか。
エスパーか何かでしょうか。

ですが。
えぇ、ありますとも。
あれからあんまり下がらないまま
今日を迎えているんでね。


「たいしてないですよ。
 お気になさらず」


意外と熱がある感覚がない。
具合悪いってのもフラフラする感じも
ほとんどないんだよ。
耐久性が上がったのかしら。


「休養室、行くか?」

「いえ、大丈夫です」

「じゃぁ帰るか?」

「帰りません」


もう何から何まで全否定。
この人に甘えるのはイヤだからね。

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