「 ッふ 、 、」



「 んッ 、 、 、 んんッ 、 、 」




わたしが漏らす声と唇と唇が強引に重なる音が誰もいない昇降口に響く 。



川瀬くんは角度を変えて
わたしの唇を喰らい尽くす 。


口の中に入ってきた川瀬くんの舌も

今はどうすることもできない 。




強い力で川瀬くんの胸を押す 。



「 っ … ごめんっ … 」



言葉がそれしか出てこなかった 。



1人で出口に向かって走った 。