ケータイ小説 野いちご

マイラヴレディ~俺の愛しいお姫様

*蓑島くん、超っ絶にふざけないで
光陰矢の如し、命短し恋せよ乙女

***






…しかし、事件は起きる。

それは、誰もが予想しないまさかの出来事。



あの男だから成せる事件、だった。







陽は落ちて、辺りは少しばかりか薄暗くなる。

そんな中で、本日の夕練終了。

整列、挨拶終了してパラパラと部員がグランドから捌けていこうとしていた。

私達も撤収のため、ベンチ周りに置いてあった道具や備品を片付ける。

すると、紫苑先輩が後ろから話しかけてきた。



「あ、そうだ。せづマネ、この間のリーグのスコア集計終わった?」

「はい、昨日終わりました。遅くなってすみません」

「いやいや、十分早いよ。見せてくれる?」




紫苑先輩は、たった一人、部に残留した三年生。

三年生は受験のため、大体が夏休みのインターハイで引退。うちの高校は市立の進学校で、私学とは違ってみんなそれなりに受験の準備をしなければならない。

しかし、うちの部は引退までに進路が決まっていたら残留可能で。

大会でも実積を残した優秀な選手である紫苑先輩は、誰よりも早く大学からのスポーツ特待生のお話が来ていて、夏休み前には進学先が決まっていた。

二年生主体のチームで、どう勝ち抜くか。

先輩なりに、後輩を気にしているみたいで、スコアを見て試合の振り返りは欠かさない。



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