あの日。亮ちゃんは黙っていなくなっちゃったけれど。

 
 わたしに出来るのは、こうして待っていることだけだから。


 信じて待っているから。




 
 何も言ってくれなくていいの。


 ただ抱き締めてくれたら、それでいいの。






 だから、おねがい。


 『お帰りなさい』を言わせて、・・・亮ちゃん。