人を好きになるのは初めてじゃなかった。
でも、ここまで本気でこの人と付き合って結婚するんだと思ったのは先輩が初めて。
その気持ちに気づけば即行動。
「先輩!私、先輩が好きなんで彼女にしてください!」
「……無理。」
初めて自分からした告白はこんな風に撃沈した。
悲しい?泣く?
ううん、そんな気持ち一切ない。
私、絶対先輩の彼女になる運命だもん。
「そんな自分勝手なこと言わないでください!!」
「は?」
「先輩は私と結ばれる運命にあるんです!!
これから嫌っていうほど付きまといますね!!」
私は先輩の返事を聞かずにその場から立ち去った。
そして、この日から先輩と私の攻防の日々が始まった。