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昼休みが終わる前に。

【第7章】子供のあなたと大人のわたし





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8時にセットしたアラームが鳴る前に、弾けるような蝉の声で目を覚ました。


スマホに手を伸ばし、待ち受け画面を覗く。


7時39分。そこに表示されている時刻を確認してから、スマホをサイドテーブルの上に戻した。


ベッドから降り、窓のカーテンを開けると、この二日間の雨が嘘のような、雲のかけらさえ見当たらない快晴の空が広がっていた。


窓の鍵を外して大きく開け放つと、雨上がりの匂いを含んだ朝の風が入ってきて、白いレースのカーテンを揺らした。


そのまましばらく外の空気を吸ってから、私は顔を洗って出かける準備をした。


玄関を出ると、アスファルトのあちこちに水溜りができていて、太陽の光を反射して輝いていた。


よし、行こう。


私は自転車のサドルにまたがり、明るい陽射しの下、勢いよくペダルを踏んだ。




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