ケータイ小説 野いちご

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【完】キミさえいれば、何もいらない。

*ご褒美はデートで

期末テストを10日後に控えた、ある日の放課後。


私は駅までの帰り道を、彼方くんと一緒に歩いていた。


最近は璃子がバイトで一緒に帰れない日が多くて、一人で帰ることが多いんだけど、たまにこうして彼方くんに誘われて一緒に帰ることもあって。


友達になったとはいえ、付き合っているわけでもないのに、彼と過ごす時間は確実に増えているような気がする。


「あっ!」


するとそこで急に、隣を歩いていた彼方くんが、声を上げて立ち止まった。


「ん? どうしたの?」


私が声をかけると、彼は通り沿いのお店の壁に貼られたポスターを指差す。


「ほら、これ、夏祭りのポスター。今年も夏休みにやるんだって」


言われて見てみたら、確かにそこには、この地区で毎年行われている夏祭りの日程が書かれていた。


結構大きなお祭りだから、人がたくさん集まるんだ。うちの学校の生徒も、行く人がたくさんいるみたいだし。



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