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トシノサ恋 ~永久に…君に~

もしも運命があるのならば

ハァハァハァ…

破れたブラウスを手で押さえながら

とにかく走り続けた。

「……紗和っっ!」

遠くから勝平の声が聞こえてきて

後ろから追いかけて

来るのがわかった。

それでも私は走るのを止めなかった。

ハァハァハァ……っっ!

走って公園の前を

通り過ぎようとした時…

一瞬、人影が見えた…。

まさかっ……

さっきの男達じゃないよねっ?

そう考えると怖くなってしまう…。

とにかく、明るい方に行かないと……

ガサガサッ…

急に目の前に誰かが出てきた。

「きゃあっっ!!」

あまりの恐怖に後ろに倒れてしまう。

次の瞬間…

その人影は私の腕を掴み立ち上がらせる。

「…えっ…っ!」

私の目の前にいたのは…

息を切らして私を見つめる新井くん。

「…あ、新井くんっ、どうしたの?」

な、何で……っっ?

「……それは、こっちのセリフ…。」

「え…だって…

さっき帰ったんじゃなかったの?」

そう言って顔を上げると、視線がぶつかり

思わず彼の瞳を見つめてしまう。

そのキレイな瞳が私をじっと見つめる。

吸い込まれそう……。

少しの間、ボーッとしていると

遠くから、誰かが叫びながら走ってくる。

えっ…勝平……っ?

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