「美緒ー」

「ん……」

「どうした?」

「なんか……具合悪い……」

「大丈夫かぁ?」

晴斗はおでこに手を添えたが、もちろん熱はない。

「熱はないか……どんな感じだ?」

「んー……気持ち悪い……」

「気持ち悪いか……親父……って、こーゆー時って、お義母さんの方がいいのか?うん、そうだな」

しばらく自問自答して、電話をかけた。

「はあ……やっぱ、分からないか……はい」

電話を切り、あたしにこう言った。

「今、お義母さんが来るそうだよ」