「ねぇ!姫香ちゃん、一緒にお昼食べない?」

「うん!いいよ!」

お弁当を一緒に食べられる日がやってくるなんて……!!

私は、心の中で舞上がっていた。

「あっ!見て、姫香ちゃん!隣のクラスの雷鬼仁人くんって、やっぱり目立つよねー!!」

「え…?どうして?」

私は、不思議そうに首を傾げた。

「だって、あんなにイケメンなんだよ!?目立たない方がおかしいよ!!」

「そうなんだ。そういうものかな……?」

「そういうものなの!」

すると、私は少し微笑んだ。

「?どうして今笑ったの?」

「あっ!別に彩ちゃんが変とかじゃなくて、なんていうか……。彩ちゃん見た目と少し違ってたから

びっくりして。」

「えっ!?変だった!?」

彩ちゃんは、びっくりした顔で少し落ち込んでいた。

「いや!変とかじゃなくてすごく、いい子で話しやすくてこういう子はすぐ友達できるんだろうな

ぁ……って。」

その言葉に、彩ちゃんは顔を近づけた。

「姫香ちゃんだって、いい子だよ!?それに、私たちもう友達だよ!?」

彩ちゃんは、自信たっぷりな顔して言った。

友達……?

「え……!?姫香ちゃん、どうしたの!?」

私は、頬を伝って涙がこぼれた。

これはきっと、悲しい涙じゃない……。

きっと、これは…。

「ううん!何でもない!!これはね、嬉しい涙なの!!」

友達ができた幸せな涙だよ……?