結局、夕食をご馳走になる事なく家に帰った。



家に帰って私服に着替えすぐにスーパーへと出向いた。



「今日は何しよっかな」



どうせ今日も父さん遅いからコンビニでも良かったけど、スーパーの方が安いし作った方が栄養的に良い気がする。



父さんはあまり健康に気を使わないタイプだから、俺が管理してあげないとすぐ肥満体質になってしまうから作ってあげといた方が良い。



まあと言っても、肥満ではなく普通体型だけど。



「………」



俺の母親は俺が7歳の頃に事故で亡くなっている。



顔は父親要素がまったくなくかなりの母親似である。



若い頃の母親と俺は瓜ふたつと言うぐらいに酷似している。



父親とずっと2人で暮らしていたが、今は昔の生活に戻ったけど父親との暮らしは正直言って色々大変だったりするけど、それでもあの人が現れるまで平和だったのかもしれない。



中学に入学したばかりのある日、父さんは突然あの人と再婚すると言ってきたのだった。