「ふ〜ん…とうとう華も蓮さんとそんな仲になったのね」

「いやそんな仲って言われても…」


「いい事じゃなーい、娘を嫁に出す気分で私ちょっと寂しいわ」


「ナオ…別に何にもないからね?」

「あ〜あ、遂にナオも嫁入りね」

いつもの如くお昼休憩の合間を縫ってランチしていた。
今日は時間に余裕があった為、会社近くのイタリアンに食べに来ている。


蓮が初めて泊まりに来てから2ヶ月の月日が経った。


あれから毎週金曜日、決まってあいつはあたしの家に泊まりにくる。


あたしの家の前で待ってたり、あたしが会社を上がる時間にオフィスの前に立っていて一緒に帰ったり…。



兎に角、神出鬼没なやつ。


相変わらず仕事が忙しいらしく会社で見かけることはほぼない。

見かけても前みたいに話すとかもなくて、あいつは忙しそうに会社内を歩いてた。