【大雅Side】



「でも、助けてくれて……ありがとう。」


と、少しうつむきながら言った。



………っ。





ちょっと顔赤いし。


可愛い。

…ほんっとに。



「はい!大雅もたこ焼き好きでしょ…?」

なんて、上目遣いで言ってくる。


そりゃ好きだけど。



可愛すぎ。

絶対に言わねえけど。

言ったとしても、軽く笑われるだけだよ。



「すっごい、美味しいから食べてみて…!」

「いや、いいよ。」

「食べてよ〜」


駄々こねてる、小学生みたい。


「ほら。」

と、つまようじにたこ焼きをさして、俺に差し出した。


おまっ…まさか。




そう、そのまさか。


芽生は、そのまま、俺の口へとたこ焼きをいれた。