「…ん。ぉゃすみなさぃ…」


『おやすみ』



小さく呟かれた言葉だけど、ちゃんと聞こえたので微笑みながら返した。

よほど眠かったのかすぐに寝息をたてた眞佳。

スヤスヤと体を丸めて眠る姿はまるで猫みたい。




「蓬莱くん、ちょっといいですk…よくないですね。」




声をかけてきたのはこの授業担当の希さん。
俺の膝の上で寝てる眞佳を見て言葉を止める。




『話聞くくらいは出来るよ。』


「あー、結界術師の子を見てもらおうと思って声をかけたんですよ。

あとは魔力強化の子も。」


『魔力強化なら知識しかないし、知識に関しては眞佳の方が上なんだけど…』