俺の名前は、折谷尚哉。
高校2年生。正確には今年の春に進級。
最低限の仕送りだけ貰っている一人暮らし。
趣味はゲームで…ってまぁこの辺にしておこう。

何故なら、早くゲームがしたい!

というのも 、昨日Guildメンバーとの狩りで寝落ちしてしまったので謝らないと…

俺はPCに向かい、ゲームを開く。

『フリーダムオンライン』

β版から始めている、俺が一番好きなMMOオンラインゲーム。
正式サービスされてもう一周年を迎えた。

「それじゃ、行きますか!」



ーーーーー焔がログインしましたーーーーー



「こんばんわ」

Guild『ホームメイド』
俺が加入しているGuild名。

ギルメン「お!きたきた(σ・ω・)σ」
ギルメン「焔ちんやっほー٩(●˙▽˙●)۶」
ギルメン「やっと来たな、お前昨日寝落ちしただろ」
ギルメン「ちゃんとログアウトはしてたからMAPそのままだから気を付けてー(๑>؂<๑)」
俺「え、俺ログアウトしてたんdpきあ」

Guildチャットを打ち込んでいた手が止まる。

おいおいおい、嘘だろ!?フェニックス!?
目の前にはMVPbossと呼ばれるモンスターがこちらに向かっていた。

フィールドには3種類存在する。
1つは、ただのモンスター。
そして中ボスレベルで倒すと直ぐに出現するタイプ。
最後にMVPと呼ばれる1日に3回しか出現しない高レベルのレアボスだ。
中ボスとMVPには周りにモンスターを従えている。

チャットログには、なんだどうした。だの、焔ちんだいじょぶー?だの流れてくるが、それどころではない。

ログインした瞬間湧いたのか!?糞!

『スパイダーネット!』


ーーーーーGuildルームーーーーー
Guildメンバーのみ入れる部屋。

「何やってんだアイツ…昨日の狩りの精算できねぇじゃねーか」

Guildマスターの弥生(やよい)が溜息を吐く。

「ログインしたら狩場だから焦ってるんじゃないのー?」

アイテム一覧を確認しながら、ぜに子が呟く。

「急いでないなら待ちましょ✧ °∀° )/ ✧」

アハハと、柚姫が苦笑した。

「まだPT残ってるならHP見ればわかるんじゃないかな?」

パーティ情報をOPENにして開くはるる。

「まだ火山だねぇ…って焔君やばげじゃい?HP凄い勢いで無くなったり全快したりしてるんだけど…」

うひゃーと目を丸くするシンシア。

柚姫がすこし眉を渋ったのを誰も見ていない。

この5人が安定したin率を誇るGuildメンバー。


ーーーーー一方その頃ーーーーー

キャラクター作成を完了しますか?

YES/NO

「おねーちゃん、これでいいの?」
「うんうん 、私も作ったから後はサーバーを選択して」

二人の女の子が隣同士PCの前に座りながら話していた。

「まさか柚葉もゲームするなんてね、びっくりだわ。まぁこのゲーム1体までしかキャラ作れないし、サブPC余ってたしね」
「おねーちゃん楽しそうだったから、PC貸してくれてありがとね」
「まだ学校始まらないし、こうやって並んで遊んで見たかったからいいのよ、それじゃやりましょうか」


ーーーーーフリーダムオンラインへようこそーーーーー

『チュートリアルを開始します』

このゲームは冒険者から転職し、戦闘タイプを選ぶことでそれに見合ったスキルを好きに選び学ぶことが出来ます 。

なお、種族によって基本職の他に、特殊な職業があります。

チュートリアルでは、冒険者から転職までのレベルUPまでのサポートと、各操作を体験できる用『チュートリアルステージ』に飛びます。

吹雪様
テト様

良い旅をーーーーー。