「架純ぃ〜」

「げ!ちょっと華、どうしたの、泣いてんの!?」



兄からの告白の翌日。

私は泣きながら架純に電話をかけた。



そりゃあ泣くよ、だって兄からのキスとかそんなの…



「…どうしよううう」



何がどうなってるのかがわからずに、ただひたすらに涙だけがひっきりなしに頬を伝う。

電話越しの架純は、優しい声で、



「…何があったのか、説明してごらん?」



相談に乗ってくれようとしていた。

やっぱり架純しか頼れない。



私は昨日あった事を全て架純に話した。

するとーーー



「は!?お兄ちゃんから告白されて、しかもファーストキス奪われた!?」


「…うん」



かなり驚いているのだろう、耳が痛くなるほどの大声が聞こえてきた。