私が蛇裏亜に狙われた時


そばには父と母の他にもう1人いたと聞いた。


私より背の高かった子が…。


いったい誰だったんだろう?


その子の死体は見つかっていないらしい。


警察も探したけれど見つけられなかった子。


もしかしたら生き別れた家族かもしれない。


そう思いながらこの10年を生きてきた。


でもどうしてその子の記憶がないのだろう?


ずっと、その子が誰なのか探しているのに


どうして見つからない??


復讐すると決めた奴等は


みんな見つけられたのに…。



写真には写っていないその子の事を考えていた。


一ピンポーン


家中に響く大きな音でハッと我にかえった。


「きたよ!次は誰のとこに行く?」


部屋に招き入れて早々放たれた言葉。


まったく、コイツの方がよっぽど私より


物騒極まりないよ…。