ケータイ小説 野いちご

全ての記憶を《写真》に込めて

第一章
晴くんの笑顔に一目惚れ


「御国さん、そろそろ帰る時間よ」

保健室の貴美先生に言われて立ち上がる。
私の首にはいつもデジカメがかかってる。
「今日もありがとうございました」
頭を下げると先生は私の頭を撫でた。
「今日もたくさん写真撮れたかしら?」
「はい!」
「じゃあ、気をつけて帰ってね」
「さようなら」

保健室から出ると、校内は誰もいなくて静まり返っている。
いつもこんな時間だ。なるべく誰にも合わないように。
そして、廊下を歩く。



_______________ガララッ。



「えっ、」
教室から誰か出てきた。男の人、みたいだ。
「まだ人いたの」
「え、えっと…」
「誰」
「ご、ごめんなさい!」
ダッシュで逃げる。人いなくなったと思ったから出てきたのに……。

そして、階段を降りる。


_______________いや、降りようとした。


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