〜愛斗side〜




まずいな。…俺が急いできた時、辰がいた。表情を作っていなかったし雰囲気も違うから判別出来たけど、総の真似をしていたら気づかなかっただろう。




愛「美月」




美「…大丈夫です。……早く、宮野のとこへ行きましょう」




…悲しみと怒りと寂しさ、そして闇。…今美月が"あいつ"にある感情。いや、あいつの事を思う感情。




愛「そうだな…」




だけど、俺じゃどうにもできない。……今の美月を保っていられるのはあのとき…世羅や翔太、そして奈津がいたからだろう。