ケータイ小説 野いちご

見守る恋じゃダメですか

手を差し伸べたのは
#2

あれから数日が経ってしまった。
話かけるタイミングが分からなくてズルズルと引きずってしまって今に至ったのだ。

このままじゃダメだと自分に活を入れ
放課後、彼が席を立った時に私はそっと彼の制服の裾を掴んで呼び止めた。

 「話があるの」

緊張して声が小さくなってしまった彼にはちゃんと聞こえていたようで

 「…わかりました」

彼に促され場所を移動する。
たどり着いた場所は中庭だった。
放課後ということもあってか、中庭には誰もいなくて静まり返っている。

 「ひとまず座りませんか?」

彼が指さしたのは一角にあるベンチ。
私は頷いてからそっと座った。

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