ーー???sideーー
ー 星が綺麗だ。
鞄から消えた財布が少し気になったがそんなことはどうでもよかった。運動会での結果に笑えてしまった。
机にある手紙を見つめる。彼からだった。
ー嬉しそうに言葉を書き記している。
手紙を読み終えてスマホを見てみる。スマホには運動会の写真がRainで大量に送られていた。
「ぷっ。」
その中にはライオンの頭を被った王子服の人物とアリスの格好をした彼女がいた。
ーいやいやいや!おかしすぎるだろ!この服のセンス!どこかのパレードから脱走して来たのか!?
腹を抱えて笑う。面白いので保存しておく。
ー…この不運なやつ誰だ?まさか、あいつじゃないよな。
俺は不安な気持ちで、いっぱいだったが気持ちを切り替えることにした。
ー見張りは…今日はいない。
きっと送った手紙に驚いたのだろう。もっとサプライズプレゼントでもつけておくべきだったか。洒落た風に薔薇とか。それともワインでも送れば良かったか。
空を見つめる。星が輝いている。
「今日の夢は何かな」
そう言ってベットに向かった。