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「じゃあまた明日な」

「……うん。送ってくれてありがとう」




車内にいる侑真にバイバイと手を振って、いつもみたいに車の姿が見えなくなるまで見送る。


「はぁ……」とため息が零れたのは、車が完全に見えなくなってすぐのこと。




……疲れた。本当に疲れた。

笑顔を張りつけているのがこんなにもしんどいなんて思ってもいなかった。


リョウがZeusのトップだと知った瞬間から私の頭の中はリョウのことで埋め尽くされていて、正直、これからどうすればいいのか分からなくなっていた。