澪月side

_______________ピーンポーン。

「あっ、来たかな…?」
「多分ね……。」
そして、緋山君が向かう。私も後ろについていく。
「えっ、ま、澄君……?」
「彗、久しぶり。」
澄君がいる。その後ろには…………。

「螢兄さん、久しぶり。」

ゲームを持っている男の子が澄君の後ろから声を放つ。消えそうな声。
小学校高学年くらいの茶色に赤を混ぜたような髪の男の子。

「澪月、急に悪い、彗を頼む。」

澄君はいつもより焦ってる。しかも、大きな荷物を持ってる。
「どうして急に来るなんて言ったの。まさか泊まらせる気…?」
「あいつが帰ってくるから、彗を家に置いとけねぇだろ。」
また、2人だけの世界。私には分からない。