それから2週間、たかちゃんと一度も口をきかなかったし、話し掛けてこなかった。遅刻もしなくなった。


4日前にあったテストは最悪だった。たかちゃんのことがあってから、授業はボーッとして家での勉強もただただ教科書を見つめているだけ。


たかちゃんともう話せなくなるかもしれないと思うと、怖かった。一度も想いが伝えれないまま、離れてしまうのは嫌だった。自分の言ってしまった言葉を何回も後悔した。言ってしまったものは、もう相手の心から消せない。



「次、松山」


テスト返却の時に先生に心配された。

「松山、お前大丈夫か?ちょっとこの結果はあれだから今日進路相談室に来なさい」


やっぱりの結果だった。