ケータイ小説 野いちご

初恋のキミは最愛ヒーロー

Act.2
やっぱり優しい男の子


翌朝。


先に出勤するお母さんを見送った後、食事の後片付けと洗濯を済ませた私は、リビングの遺影のところへ。


お父さんに“行ってきます”と笑顔で告げて、マンションを出た。


昨日“一切…俺に関わるな”と壱夜くんに言われたけど、そんなこと…出来るわけない。


私にとって、壱夜くんは特別な人。


初めて恋した男の子だもん。


嫌がられても、ウザがられても…


何度だって話し掛けたい。


“無愛想なヤツだけど、めげずに声掛けてやって?”


神楽くんも、そう言ってくれてたから。


後ろ向きに構えていたって、何も変わらないし変えられない。


だから、前を向いて私らしく明るく元気に進むんだ…。


壱夜くんと仲良くなれる日が来ると信じて。


頑張ろう、私…。



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