ケータイ小説 野いちご

初恋のキミは最愛ヒーロー

Act.1
また、助けてくれた


「おかしなところは無いよね、うん…」


翌朝。


紺色のブレザーにエンジ色のリボン、青系のチェック柄のスカート、そして濃紺の靴下。


制服に身を包んだ私は、鏡の前で硬い面持ちで頷いた。


今日から三学期。


私にとっては、転校初日でもある。


緊張するなぁ…。


前みたいに早く馴染めるといいけど…。


胸元まで伸びた髪をハーフアップでまとめて、自分の部屋を出た私はリビングへ。


「お母さん、私…そろそろ行くね!」


「あら、もうそんな時間!?私も支度しなくちゃ!」


洗濯物を干していたお母さんは、慌ただしく腕時計に視線を落とした。


家事をこなしつつ、会社で仕事をしているお母さん。


毎日…大変なはずなのに、疲れた顔も見せずに頑張ってる姿は、本当にすごいな…と小学生の頃から思っていた。


尊敬する、大好きなお母さんだ。




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