駅のロータリーで膝を抱えて泣き続けていた。
親切に声をかけてくれる人もいたけど、ほとんどの人は素通りしていった。

雨は小降りになってきたものの、びっしょり濡れた服は、体に貼り付いている。

バカみたい……。

いっそ雨に流されて消えてしまいたい気分だった。
ソウちゃんの太陽みたいな笑顔を思い出すと、胸が痛くて仕方がなかった。


--オマエ、カゲデ ナンテヨバレテルカ、シッテル?


自分の知らないところで、どんな話が繰り広げられていたのか。

そんなの考えたこともなかったけど、あんなロクでもないサークル内で行き交っている話なんて、おおよその想像がつく。
私だって、男どもについて顔から性格から、性器の形まで、散々こき下ろしたり、変なあだ名をつけたりしてきたのだ。

なんと呼ばれようと、どうでもいい。
私だけじゃない。
あのサークルに所属している女なんて、皆さして変わりないんだから。

どんなに酷い言葉でも、傷ついたりしない。
だって本当のことだから。

そう、思ってた。
……過去の私なら。


だけど、ソウちゃんと知り合ってから、私は変わった。
変わりたかった。


--オマエハ オトコニ イゾンシスギナンダヨ


本当の私を知ったら、ソウちゃんは離れていってしまうのではないか。
また一人ぼっちになってしまうのではないか。

想像すると怖くて仕方なかった。


……結局私は、全然変わってない。