コンビニでカフェオレを買い、悠里くんの家へ向かう。
悠里くんの家はマンションの一室。
小学生のとき、何度か遊びに来たことがあったから、知っていた。
インターホンを鳴らしても、返事はない。
……当たり前か。鍵借りてるんだし。
306と書かれた扉の鍵穴に、悠里くんから預かった鍵を差し込んだ。
ガチャ、と鍵が開いた音がしたら、急に緊張してきた。
……これ、不法侵入だと思われて通報とかされちゃわないかな…!!
ドキドキしながらドアを開ける。
「お邪魔しまーす…」
遠慮がちに中に入ると、
見てはいけないものが目に飛び込んできた。
廊下に脱ぎ捨てられた、靴下やトレーナー。
……いや、これはわかる。悠里くんのだろう。
その中に混ざっていた、
……女物の下着。
ピンクの、リボンがついてるやつ。