「いらっしゃいませ、お預かりいたします。」



ピッ、ピッ、ピッ、ピッ……。



「温めどうなさいますか?」



「……。」



無視。



「すみません、温めどうなさいますか?」



「……。」



また無視。ヘッドホンなんてしてんじゃねえよ。チェックのダサいシャツを着ているところから察するに、理系の大学生ってところか……許すまじ。



「792円になります。1000円お預かり致します。208円のお返しです。お確かめください。ありがとうございました。またお越しくださいませ。」