「文化祭?」



「あぁ、お前文化祭の事を決めるHRの時間サボってただろ。おかげで俺が伝えるように頼まれたんだけど」



そんなもん知らん。


悪いのはサボりたいと思わせた担任だ。


こんなこと面と向かって言ったらとんでもない量のプリントを出されるから言わないけど。



「で?何が決まったの?」



「まずは実行委員。案の定お前が推薦された。が、お前のサボリ癖を知っている担任がそれを却下。だから澤田の取り巻きの1人と、クラスのムードメーカー的存在のあいつがなった」



なおたんが指を指したのは、キャッキャキャッキャと楽しそうに笑うチビ女と、男子の群れの中心にいる背が高い男。


よくお似合いではないか。


身長差カップルはいいぞー。


口に出してはいなかったはずだが、表情には出ていたのか無言でデコピンされた。


理不尽。