ケータイ小説 野いちご

【完】君しか見えない

◇ 第1章 ◇
L 思えば思うほど







「あ。明日は俺バスケの練習試合あって、ここ来られねぇから」



「えっ!?」



大園十羽。

バス停で待ち合わせの約束をした翌日、早速会えない宣言されてしまいました。



バス停からの帰り道に、会話に付け足すくらいのさらりとした言い方で。



「バスケの練習試合って、楓くん部活入ってたの?」



実は、そこに一番驚いてたりする。


だって、楓くん中学の頃から帰宅部だったから、高校もてっきり帰宅部だと思ってた。



すると楓くんはミルクティー色の前髪をいじりながら、その緩慢な動きとは相反して即答した。



「や、安定の帰宅部」


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