ケータイ小説 野いちご

【完】君しか見えない

◇ 第1章 ◇
L 測れない心の距離







「私は嫌!絶対諦めない!」



「でも、最初に言ったことじゃん」



大園十羽、ただ今初めて男女の修羅場というものに遭遇しています……。



バス待合所の数メートル先で、まわりの田舎さがそぐわない男女が言い合いをしている。



ここが街中だったら、間違いなく一目見たさに人だかりができるであろう顔面レベルの男女だ。



しかもその男子は、なにを隠そう幼なじみの楓くん。



いつものようにバス待合所で学校から帰ってくる楓くんを待っていたところ、知らない女の人がやって来て、帰ってきた楓くんと鉢合わせし、修羅場が始まってしまったというわけで。



状況はわからないけど、険悪で穏やかじゃない雰囲気はひしひしと伝わってくる。


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