翌日、学校の校門付近。

私は目的の人物を探し、キョロキョロと辺りを見回していた。

おっかしーなー……時間が早すぎたかな?

あれだけ目立つならすぐ見つかるはずなんだけど。

「……何してんの、真鳥。今のあんた、完全に不審者よ?」

「痛てっ……あ、玩子(もとこ)、おはよー」

友達の赤崎 玩子(あかさき もとこ)が私の後頭部を小突いた。

せっかくアイドル顔負けの美少女なのに、こうやって気が強くてすぐ手が出る所が残念な奴。

「おはよー、じゃない!何?誰か探してるの?」

「うん、成海(なるみ)くん探してんだ」

「はぁ?!成海?!」

玩子が驚いて、私の肩を掴んで揺さぶった。

「成海って……二年十組の成海 透音(なるみ とおん)?!」

「うん」