【倉田家・椿の間】



とりあえず、もう一度認んちに移動した俺達。


隣には認、一期。そして認の両親。

そして向かい合う様に、目の前に座る“奏”という子とその両親。


こんなにも人がいるのに誰も喋らない。

いや……“喋れない”んだろう。

何なんだ、この威圧感。



そんな威圧感漂う中、始めに重い口を開いたのは、


秀之『いやぁ……こんな騒ぎになってしまって、お手数をおかけして、本当に申し訳なかった。』


向こうの父親だった。