ケータイ小説 野いちご

それでも歯車は回っていく2 〜王国滅亡編・上〜

新しい風
三カ国会議

アレクシア邸に帰宅した後、1日でも国にいないということで特攻隊の皆さんに連絡をすると、



『基本仕事ないし大丈夫〜。』



『折角の他国だし、3日くらいは何も考えないで羽を伸ばしてきていいですよ。』



と、快く送り出してくれた。ただ、万が一に備えて半月の泉(ハーフムーン)という神具48種の短剣を常備するように言われた。そのため、こんなに綺麗な水色のドレスの下にこっそり忍ばせてある。



48種は壊れたり脆くはならない。互いにぶつかることがあっても、必ず不思議な力で止められてしまう。



その名の通り、世界に48個しかないけれど、私の国では特攻隊なら全員がそれを持ちなさいということで、見学した時に借りたそれはそのまま私のものとして使うことになった。



「初めまして。ヴィーナス王国第二王女のフィル・アス・クラフィネイトです。」



そしてここ、ラナフレム王国まで来るのに、今日はそれなりの精霊力を使う羽目になってしまった。

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