ケータイ小説 野いちご

その灯火が消えるまで

9






「てめぇ、絶対誰にも言うなよ!」

「やだなぁ、貴也くん!
私に抱きついて泣いたことかい?」



「っだからそれを言うなって言ってんの!」




2学期初日の朝。

珍しく朝から登校している結灯に会って。




夏休みの間中、口止めを忘れたことを悔やみながら過ごしていた俺は早速口止めにかかった。


相変わらず、結灯はいつものにやにや顔。



俺がキッ!と結灯を見ると。


結灯はにやにやをやめて、
微笑んで俺を見ている。



「言わないよ」

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