「………まあ、そんな生活をしていた俺は。 見事に心がやさぐれてしまったわけだ」 「………」 隣に寝転がっている結灯は、起きているのか寝ているのか分からない。 「……結灯?起きてる?」 「………貴也は」 結灯は、俺を見る。 「バカだね」 あはは、と笑う。 「……………ば、ばか?」 「うん。ばか」 結灯は夜空を見上げる。