翔と舞衣を放っておくことはできないので、翔と舞衣も一緒にナナの家にいることになった。
私は不安で仕方がなかった。
ナナの誕生日まであと二日。
もし美佳ちゃんと同じなら、三日後にはナナは殺されてしまう…という不安。
そして、もし、大人の世界なんて存在しないという私の考えが勘違いだったらどうしよう……という不安。
二つの不安が、私の中で混ざり合う。
ナナと翔と舞衣は、普段通り楽しそうに過ごしていた。
三人で遊んだり、お菓子つくったり、昼寝したり。
だけど、私は私の中で混ざり合った不安で頭がいっぱいで、三人みたいに楽しく過ごすことはできなかった。