大陸の真ん中にリースリアという豊かな国が存在した。

小国ではあったものの、リースリア王の外交手腕のお陰で他国とも対等の関係でいられた。


第五十代リースリア王の時代のことだった。

その王は才能こそは、王の器こそは優れていたが、民衆のことを考えず、臣下の言葉に耳を貸さない狂王だった。