『はぁ…』


何してるんだろ、私、こんな夜中に。


冷えるなぁ、いくら5月とはいえ、夜の外はまだ少し肌寒かった。



お母さんに言われるがまま着替えて出てきちゃったけどやっぱりもっと粘れば良かったな
なんて後悔してももう遅い。






『…なにあれ』


指定された場所で待っていると明らかに怪しい感じのバスがこっちに近づいてくるのが見えた。

窓の隙間から漏れる光が異様な輝きを放っているバス


それは予想通り私の前まで来ると音もなく静かに停車

そしてゆっくりとドアが開く。



ですよね……

不気味すぎる、乗りたくないよ。