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「起きてくださいー!」



「ん⋯?も、ちょっ⋯と」



眠いと言ってせっかく引き剥がした毛布を引きずりかける。もうお昼近くだというのに隼瀬叶夢はまだ起きそうにない。


そんな叶夢を見て苦笑いする祭莉。



「幾夢さん⋯叶夢さん起きないよ?どうする?」


「んー。そうだ!もっと近くによってみろっ」



そう言い終わらないうちに、祭莉の背中をぽん、と叶夢の方へ押す。すると、当然叶夢の方へ倒れるわけで、かろうじて叶夢の顔の横についた手が押し倒しているような格好になった。