私は2001年6月14日に生まれました。
三兄弟の末っ子として生まれた私はそれは驚くほどおとなしい子であったと聞いています。
お腹が空いたかと言えばただ首を振りつづけるだけだったと。
しかし空気の綺麗な田舎ですくすくと育ったおかげで今ではうるさいと怒られる程になりました。
正直小さい頃の記憶は一切ありません。
あるのは小学校に入学した頃からです。
自分で言うのはなんですが、小さい頃から不細工ではない顔と運動神経、決して悪いとは言えない頭のおかげで苦労をすることはありませんでした。
しかしよくよく考えてみると私の人生はレールにあてはめられたものだったように感じられます。
小学校に入学してからは親に進められるままに水泳を始めました。
三年生になってからも親に進められるままにクロスカントリースキーを始めました。
ちょうど同じ頃に陸上もかじりました。
剣道もしました。
陸上では放課後週1の練習にも関わらず六年生になったときには市で1位、県で6位になることが出来ました。
剣道もそのクラブで1番の強さを誇るなどしました。
スキーも歴代を大会の度にぬりかえるなどして、とても充実していました。
中学に上がってからは夏期部に水泳、冬季部にクロスカントリースキー部に入りました。
水泳も県大会までは三年間とも出場出来ます。
スキーも三年間とも全中に出場出来ます。
今年は国体にも出ます。
これはとても幸福なことなのでしょう。
ですが私はそれを自分の意思でしたいと思ったことがありません。
全てやらされている。なのです。
私はわかりません。
自分がなにをしたいのかわかりません。
きっとこれからもわかりません。
また私はレールにはまってこれからの人生も歩んでゆくのでしょう。
何もわからないままに。