下を俯いていると、横に座っていた翔吾が俺の肩に手をまわしてきた。

「……気付かなくて、ごめんな。
言ってくれて、ありがとな。」

翔吾は何も悪くないのに……


「……こっちこそ、ごめんな。
聞いてくれて、ありがとな。」


ずっと入って来なかった翔吾の言葉を素直に受け入れることが出来た。


「あー、でも、親友なのに2日間放置された俺の傷は治んねーぞ。」

「それはっ…… ごめん。」

「んじゃ、明日学校来て、放課後なんか奢ってな♪」


学校____……

きっと翔吾のことだから
行きづらく、来づらい俺を思って言ってくれたんだよな___……

反省している俺にイタズラっ子な笑みを浮かべながら言うのは……

いつもの翔吾だ。

「おう。」

返事を聞いて安心したかのように、部屋を出て行った。