ケータイ小説 野いちご

涙のむこうで、君と永遠の恋をする。

①鍵のない檻




あたしは、鍵の無い檻の中にいる。


いつだってその外へは出られるはずなのに、あたしはそれをしない。


『忘れるなよ、お前なんていつでも殺せる』


そう、この檻の外は、この檻の中より恐ろしい。


一瞬の自由と引き換えに、身も心もボロボロになるまで、傷つけられる。


自由なんて知らなくていい、心なんて無くなればいい。


あたしはただ、生きる為だけに息をする。
生きる為だけに心を殺す。


何も見ず、何も聞かず、こうして生きる為に自分の周りに檻を築いて、閉じ籠る。


そうしなければ、あたしは生きていけないから。

















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